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2014年6月

2014.06.16

全国放送された南相馬の環境

去る6月2日、NHKの「ゆうどき」で 「本当にふるさとに戻れるのか ~福島・南相馬市住民の取り組み~」 という特集があり、K先生が現地の調査をしている姿が見られた。

 現地の家屋で測定していた放射能は0.4マイクロシーベルト毎時。そのくらいならまぁ住める…というような会話がなされていたが、実はこれ、関東圏の約10倍。

 地殻からの自然放射能は0.1マイクロシーベルト毎時くらいで、関東圏は関東ローム層が厚く堆積している為、半分の0.05マイクロシーベルト毎時くらいになるのだそうだ。
 ちなみに僕の住む鉄筋コンクリートの一室では、0.07マイクロシーベルト毎時。一番奥まったユニットバスの中で0.09マイクロシーベルト毎 時。コンクリートに囲まれていると色々出て来るらしい。神奈川県横浜市の実家の庭では0.04マイクロシーベルト毎時。ただ、雨樋の下などは未調査。

 福島の現地はこれで住めると言わなければならない状況なのだ。

 家屋中心に除染されても周囲の土地はまだこれからだが、現地ではいついつ作業すると回答があっても実際には為されていないと言う話だった。誰も やりたくないのだろう。それで先延ばしにしているのだろう。しかし見ぬ振りして先延ばしにした問題は、やがてもっと大きくなって浮上するものだ。

 原発は再稼働どころではなく早々片付けなければならないと思う。放射性燃料は片付けきるまでに何年も時間がかかる。経済的に云々言っていられる問題とは異なる。火事とは全く違うのだから。

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